「夫と会話がない」10人が明かす会話がなくなった理由と対処法

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「夫と会話がない」という状況に悩む人は少なくありません。
一緒に過ごす時間が減ったわけでもないのに、気がつけば夫婦間の会話が途切れている──そんな現象は、日常生活の中で自然に起こるものかもしれません。
この問題の背景には、ライフスタイルの変化や育児、価値観のすれ違いなどさまざまな理由が潜んでいます。

本記事では、10人のエピソードを通して、夫婦の会話が減るきっかけや理由、心情、そして未来への考え方を探ります。

  1. 夫と会話がなくなったきっかけ
    1. 子どもが成長するにつれて(Aさん)
    2. 子どもの成長とともに(Bさん)
    3. 生活に慣れるとともに(Cさん)
    4. 2人きりの時間が苦痛になってきた(Dさん)
    5. 家族が増えるたびに薄れていった(Eさん)
    6. 仕事が始まり話す時間が極端に減った(Fさん)
    7. 再婚後1年たった頃から(Gさん)
    8. 子育てと介護のすれ違い(Hさん)
    9. 育児と夫への期待がすれ違った(Iさん)
    10. 新婚時代から徐々に(Jさん)
  2. 「夫と会話がない」と感じる時の具体的なエピソード
    1. 連絡も相談もなく勝手に決める夫(Aさん)
    2. 顔を合わせることがなく無言の朝が続く(Bさん)
    3. 隣り合っていても別々の時間(Cさん)
    4. 挨拶も感謝の言葉もない夫(Dさん)
    5. 夫は仕事に精いっぱいで家族との会話が減った(Eさん)
    6. スマホと疲労が生んだ沈黙の日常(Fさん)
    7. イヤホンしながらスマホばかり見ている夫(Gさん)
    8. 相談しても何も解決せず、こちらのせいにされる(Hさん)
    9. 働くことを迫る夫と会話するのが嫌になった(Iさん)
    10. 疲れているから話すなオーラを出す夫(Jさん)
  3. 夫と会話がなくなった理由
    1. 夫は「相談が面倒」というスタンス(Aさん)
    2. 子どもの問題に対する考え方の違い(Bさん)
    3. 無理に話さなくてもいい関係に慣れた(Cさん)
    4. 無神経な言動で気持ちが冷めた(Dさん)
    5. 育児と介護に追われ余裕がなかった(Eさん)
    6. お互いに忙しくて自分の時間も大事(Fさん)
    7. 夫のスマホ依存のため(Gさん)
    8. 元々性格的な事もあるのかも(Hさん)
    9. 子供への向き合い方に真剣さが足りない(Iさん)
    10. 子どもが産まれて夫婦の時間がなくなった(Jさん)
  4. 今の思いとこれからの夫婦関係への考え方は?
    1. 会話のない今を受け入れつつ、将来を思い描く(Aさん)
    2. 子ども中心の日々を優先し、現状を維持する選択(Bさん)
    3. 今のままでも問題なし、必要な時だけ話せれば十分(Cさん)
    4. 子どもたちのために前を向く日々(Dさん)
    5. 今は必要な会話だけを大切にし、未来の夫婦の時間を思う(Eさん)
    6. 時間が解決してくれる(Fさん)
    7. 冷めた気持ちと離婚を考える日々(Gさん)
    8. 子どもたちと共に成長していく未来を見据えて(Hさん)
    9. 距離を取りながら現状を維持する選択(Iさん)
    10. 夫婦の未来を見据えて会話を取り戻したい(Jさん)
  5. まとめ:夫婦の会話がなくなる理由と向き合い方は人それぞれ

夫と会話がなくなったきっかけ

夫婦の会話が減るきっかけは、ライフステージの変化や生活環境によるものが多いようです。
特に育児や仕事の忙しさ、夫婦の関係性の変化が影響することが少なくありません。

この章では、それぞれの家庭でどのような出来事が夫婦の会話を減らす原因となったのか、具体的なきっかけを紐解いていきます。


子どもが成長するにつれて(Aさん)

「私は、40代の主婦です。仕事は、短時間のパートをしております。家事全般が主な私の仕事です。子どももいます。
子どもが小学校を卒業したくらいから、会話が少なくなったと思うので大体結婚して15年くらいたったころですね。」


子どもの成長とともに(Bさん)

「40代女性、会社員です。夫とは20代のころに出会って5年付き合って結婚しました。3年後に子供ができて、現在は中学生です。
夫とは、子供が中学校1年になるころに会話がなくなりました。それまではちょこちょこ話していましたがもうほとんど話していません。」


生活に慣れるとともに(Cさん)

「30代女性会社員です。夫と結婚して3年目で、子どもはおりません。共働きで、東京に住んでいます。夫は3歳年上で、同じく30代です。
結婚後1年目ぐらいだと思います。それまでは、同じ空間に二人でいると大体の場合は喋っていたように思いますが…。」


2人きりの時間が苦痛になってきた(Dさん)

「夫、子供2人(7歳と12歳の男の子)との4人家族です。夫はフルタイム勤務、私は短時間のパートをしながら暮らしています。
会話が減ったなと実感し始めたのは、結婚から4、5年経った頃だったかと思います。下の子がそれなりに大きくなってきて、ますます2人きりの時間が苦痛になっていました。」


家族が増えるたびに薄れていった(Eさん)

「高校生男子二人を子育て中の母。XLの大量の洗濯物と、食べ盛り・育ち盛りの息子達の胃袋を満たす食事メニューを作り出すのに四苦八苦している毎日。そんな中での癒しは、韓流・海外旅行・友人達とのお喋りとお洒落ランチ。
長男が生まれて初めての育児に追われ、次男が生まれて二人の男児の相手に追われ、、、といった感じで、家族の人数が徐々に増えていく毎に段々会話も減っていったような気がします。結婚10年くらいか。」


仕事が始まり話す時間が極端に減った(Fさん)

「7歳と1歳の子供を育てながら、昼間は自宅保育、夜間は子供が寝た後に仕事をしています。夫は激務の為、基本家事や育児は1人で向き合う事が多いです。
現在結婚8年目です。会話がなくなったのは私の仕事が始まり話す時間が極端に減った半年くらい前からです。」


再婚後1年たった頃から(Gさん)

「週2、3回パートに出ている主婦です。世帯構成が夫、子ども2人で犬が1匹います。夫とは再婚で、結婚して3年になります。
夫とは知り合って今年で7年ほどになります。今年で結婚3年目です。結婚して1年過ぎた頃おおよそ2年前からあまり話さなくなりました。」


子育てと介護のすれ違い(Hさん)

「3人の未就学児を育てる母です。年齢は40代に入り遅い子育ての始まりでしたが大変充実した毎日を過ごしています。
自分がした事を私がしたかのようにされ、そしてその件を意を決して義母義父に相談したところ全力で私のせいにされたことから会話が減っていきました。」


育児と夫への期待がすれ違った(Iさん)

「幼稚園に通う息子を育てる専業主婦。育児疲れ、夫疲れで常に体調が悪く、病院づけの日々。現状を変えようと考え中の38歳。
会話が減ったのは結婚して4年、子供が生まれて3年経ったくらいから。私に仕事をして欲しいと言い始めた夫と、あまりしたくない私の話し合いが始まった頃です。」


新婚時代から徐々に(Jさん)

「0歳の女の子と3歳の男の子を育てる専業主婦です。夫の転勤についてきて仕事も辞めてしまい、現在新しい職探し中です。」
「結婚して1年後と、まだまだ新婚と言われるような時期から、2人の会話が徐々に減りました。最初は曜日を決めて会話する日を設けていましたが、だんだんそれもなくなりました。」

「夫と会話がない」と感じる時の具体的なエピソード

夫との会話が減ることで、孤独や不満を感じる人もいれば、割り切って日々を過ごしている人もいます。
また、夫婦間の距離感を工夫しながら心のバランスを取るための対処法を見つける人もいます。

この章では、そうした気持ちや行動を具体的なエピソードを通して丁寧に紹介し、それぞれの思いを紐解いていきます。


連絡も相談もなく勝手に決める夫(Aさん)

「夫は、仕事から帰ってくる時間が不定期なので帰ってきたら、慌てて食事の準備です。会話がないので、何時に帰ってくるなんて連絡はありません。毎日がサプライズです。お風呂に入ってるあいだに温め完了です。食べ終わったら流しに置いてくれるので片付けます。夫は、テレビを見たりケータイを触ったり自由行動をしています。」

「夫と話がないので、仕事の休みはいつかわかりません。朝、いつもの時間に起きてこない時は、お休みです。休みがかぶると私は息苦しくて困ります。子どものことは、カレンダーに書き込んでいるのですが、夫が見てるのかはわかりません。でも、運動会とかは、場所取りとかしてくれるので見ているのでしょうね。あまり笑顔も見ないので、楽しいのかどうかもわからないです。」

「基本的に買い物とか行くのは、1人ですが、たまに休みが一緒になった時は、どこか行く?と聞いてきてくれて買い物に行きますが、欲しいものがあったら勝手に買っています。どっちがいいかな?とかの相談はありません。買うものは決めているのでしょうね。この前は、黒か茶色かでスニーカーを悩んでいましたが、やっぱり相談もなく自分で決めていました。」


顔を合わせることがなく無言の朝が続く(Bさん)

「朝起きて、夫を起こすこともなく自分で起きてきます。朝は私も働いていて子供の世話など準備があるので、挨拶もなく、それぞれがそれぞれの支度をして家を出る、といった感じで会話はありません。朝起きる時間や家を出る時間も別々のため、タイミングがあわないこともあり、自然と会話することがなくなっていきました。子供とはお互い話していますが、夫とは会話しません。」

「お互いの実家が近いので、それぞれ正月や長期の休みのさいなどに家族で行ったりするのですが、そのときもほかの家族と話をするので夫とは会話することがないです。夫以外の人がいると、自然とそっちと話をしてしまうので気がついたら夫とは話してないなと思うことがあります。家族に指摘されることはありますが、お互いまあまあ、と流しています。」

「子供が学校や他の行事などでいないこともあり、そういうときは家で夫婦二人きりになることもありますが、夫はテレビを見たり仕事をしに自分の部屋に行ったり、私は私で家事をしたりと、お互い自分のことをやっていて同じ部屋にいないことも多いので、会話することがありません。顔を合わせることが、家の中にいてもそれほどないからかもしれません。」


隣り合っていても別々の時間(Cさん)

「ソファで隣り合って座っているが、お互いにスマホを見ていたり、別のことをしていたりで、会話はしていないという場面はよくあります。これは、夕方~夜の時間に多いと感じます。たまに自分のスマホで見ているものを見せて、会話をしたりしますが、八割ぐらいは隣り合って個々人の作業をしているという状態です。テレビを見ている場合だと、同じものを見ているせいか、結構喋ると思います。」

「お互いテレワークで自宅にいる場合は、近くに座っていても会話はないです。お互い自分の作業に集中しているので、黙々と作業しています。BGMがわりにテレビはつけていることが多いので、沈黙という感じではないです。お互いの休憩のタイミング(お昼休みとか)はしゃべりますし、外にコーヒーを飲みに行ったりもします。」

「夫がテレビゲームに熱中している時は、会話はないです。テレビゲームなので、私も内容はわかるからコメントはしようと思えばできるのですが、そのゲームへの興味がないので、特に会話にはつながらないです。テレビゲームからかなり音量が流れてくるので、沈黙という感じはしません。難しいゲームのようなので、夫は黙々とプレーしていることが多いです。」


挨拶も感謝の言葉もない夫(Dさん)

「結婚当初は『おはよう』『いってらっしゃい』など他愛もない言葉も交わしていましたが、夫へのストレスが増えるにつれ、そういった挨拶もない、感謝の言葉がない、言えと強要されることにも腹がたって言わなくなりました。そういう夫は言っているのか?と思い返すといつもこちらからの発信で、『ありがとう』なんて何年聞いてない?と気づきました。」

「休日など家にいても、同じ部屋にいても近くには座らず(例:夫がソファーなら私は背後のダイニングテーブル)、テレビも同じものを見たりしなくなり、そこにいる間は他のことをしたりしています。子供は私にも夫にも普通に話しかけてきますが、仲良く家族で話す機会はすっかり減りました。申し訳ないですが、子供が間に立って伝言係をしてくれたりしています。」

「以前は子供を寝かせた後、リビングで一緒にテレビを見たりしていましたが、本心は早く寝たいと思っており別に見たいわけでもありませんでした。それなら自分時間を作って優先したいので、夫が帰ってくると子供が寝る時間になるようずらしたりして時間調整をし、子供と一緒に寝室へ行き、寝かせた後少しできた自分時間を満喫しています。(後片付けは一応夫がやるにはやるので)」


夫は仕事に精いっぱいで家族との会話が減った(Eさん)

「長男が生まれて以降は、私が初めての子育てで戸惑うことが多かったので、私の実家の母が仕事の忙しい夫に代わって、子育ての手伝いのためにしばしば来宅していた。そのことによって、夫は仕事に集中できてありがたがった面も勿論あるが、我が子のことなのに、どこか他人事で、何か困ったことがあれば、私の母に頼めば良いという甘えを助長した。」

「次男が生まれて以降は、私の周りに常に乳幼児がいたため、実際のところ、夫とゆっくり話すような暇はなかった。しかも、当時は家族で海外赴任生活を始めた頃だったので、夫は自分の仕事に慣れていくのに必死になっており、私は私で乳幼児二人を連れての途上国暮らしを軌道に乗せるのに必死になっていたので、自ずとすれ違い生活だった。」

「帰国後しばらくして、夫が再度転勤になった。家族で話し合った結果、子ども達が既に私立小学校に上がっていたため、子ども達の教育上の理由により、夫だけ単身赴任することになった。その二年間は、1~2ヶ月に1度戻ってくるような生活で、お互いの生活が忙しいこともあり、日常的に電話やLINEをしあうこともなく、会話は自ずと減った。」


スマホと疲労が生んだ沈黙の日常(Fさん)

「息子が産まれてから2人の子育てを2人で分担する事が増えました。娘と夫は学校や仕事があり息子の夜泣きを気にせず寝て貰いたいので2階へ私は息子の夜泣き対応をしながら作業を
したいので一階めで過ごす事が増えました。子供が1人の時は、子供が寝た後2人で会話をしたり映画を見る時間がありましたが、お互いやる事が増えて話すきっかけが無くなりました。」

「結婚当初はお互いに不満があったらその場で言いたい事を言って喧嘩する事が多かったですが、お互いの立場に立って考える冷静さを持つようになってからは不満があっても夫も大変、私も大変だから仕方ない事だよな。と言う気持ちを持つようになり本音の伝え方が分からずとにかく黙るに徹することが増えました。会話は無いですが、お互いが何しているかは大体把握しているのでやる事についてはそうなくこなしています。」

「子供が小学校へ行ってたり、下の子がお昼寝をしていて、2人で話す時間があってもお互い自分の時間が必要なので話す事が無くなりました。お茶飲む?飲む。コンビニ行くけどなんか食べる?食べる。お互いを気遣った会話は多少なりあるので会話が無い空間でもピリついている訳ではありません。好きな事に夢中になりながらでも話す内容が無いから沈黙が続いていると思います。」


イヤホンしながらスマホばかり見ている夫(Gさん)

「1日に一言も話さなかった日。朝起きて、顔を合わせても喋らず夫は昼前から仕事ですが私はパートがある日は朝から出かけるので会話もないまま家をでます。夫が帰ってくるのは夜なのですが帰っても黙って夕飯を食べそのまま自室に行くか、またどこかへ出かけて帰ってこないという状況です。週に1度このような日があります。」

「夫はずっとスマホでゲームまたは動画を見ておりイヤホンをしているので話しかけても聞こえてないのか返事はありません。常にスマホを持ち歩いていてイヤホンの機能で外からの音が聞こえないようになっているので話しかけても無視される状況です。私の他にも子どもが話しかけてもそのような状況で周りの人達も異様な光景だと感じています。」

「夫の車に同乗しているとき、話しかけると運転に集中出来ないからと会話がないです。元々結婚する前は会話していましたが今は全く車内でも会話がないです。子どもにも静かにするように叱り私はいつもなぜ同じ空間にいるか不思議に思うくらいです。長時間運転することが苦手らしく私が運転を代わり、助手席に座っていても寝るから喋るなと言われます。とにかく自分の都合で会話をキャンセルされています。」


相談しても何も解決せず、こちらのせいにされる(Hさん)

「相談しても何も解決しないどころか、こちらのせいにされる事や問題が更に別の案件に飛び火すること。話したところで解決しないどころか長たらしい言い訳をひたすら聞かされるだけで何も解決しないので相談もせず、現実を回す為に淡々と日々をこなしているので、いつの間にか子供達の方が頼りになり、頼もしくなってきています。」

「とはいえ、家族での時間は大切にしなければと、家族旅行をやりくりして計画しては、旅先でのゆっくりとした時間を大事にしたいと思うのですが、景色を見ても、楽しい場所に行っても突然の仕事の電話の対応や、上の空だったり、タバコで時間を取られたりしているので、自然と対子どもとの時間になっています。本当は共有出来たら幸せなんですけどね。」

「将来に関して、例えば貯蓄に関しても計画的な貯金が出来ない事や、給付金を自分のものは自分で使ってしまう事、旅費の補助もない事、生活費を最低限入れていればサブスプリクション的な感覚で、俺は安泰という個人的満足で他者貢献の心が全くない事、うちの両親でも使えるものは使えば良い的な感覚で平気に申してくることから。」


働くことを迫る夫と会話するのが嫌になった(Iさん)

「私に仕事をしてほしい夫は、定期的に、働かないのかとか、年金ないぞ、将来どうするんだと問いかけてきます。私の母は専業主婦で周りの友達のお母さんも専業主婦の方が多かったので、専業主婦があたりまえだし、小さいうちはお母さんがいてあげないと可哀想と思っています。私も専業主婦が夢でしたが、そうなれないと感じ、夫と会話するのが嫌になってきていて、私からはあまり話しかけないようにしています。」

「元々多くを語らない性格の夫ですが、自分だけ働いて家のローンを返しているというプレッシャーがあるらしく、以前は温厚だったのに、イライラしていることが増えました。私への話しかけ方もキツくなっており、本人は気づいていないようですが、私は会話するとしんどくなると感じてきていて、私からはあまり話しかけないようにしています。」

「私も夫も息子のことは大好きで、息子とはよく話します。しかし、休日になると三人揃ってしまうので、夫といることで私はイライラするし、疲れてしまいます。夫への育児の態度も気に入らないので、別々に過ごす方が楽です。夫は息子に話し、息子は私に話しかける。私は息子に話し、息子は夫に話すという子供が間に入った状態で夫婦の会話はほとんどありません。」


疲れているから話すなオーラを出す夫(Jさん)

「夫が帰ってきても、子どもたちにしか挨拶しない時がよくあります。私が『おかえりー、おつかれ』と言ってもスルーして無反応で子どものところに行って『ただいま!』ということがよくあります。私にも挨拶してよ!!と何度か言っていますが、その時はなおってもまた少し経つと子どもにだけ挨拶する状況に戻ってしまいます。」

「食事中は夫はほとんどスマホを見ているので、全然会話がありません。スマホで動画を見たり、食事の管理をするためにアプリに入力したりしているみたいですが、私や子どもたちとの会話を楽しむよりもスマホを見ている時間の方が長いと思います。何度も注意して、『食事中のスマホはやめて!』と言っているのですがなかなか改善しません。」

「家族で遠出をする時やドライブ中に、恋人同士の時ならずっとおしゃべりしていたのに、今はほぼ無言です。疲れているから話すな!というオーラを醸し出されるので、声が掛けづらいです。昔は暇さえあれば電話してたわいもないことを話していたくらいなのに、今はたわいもないことはあまり話せなくなりました。話を露骨に終わらされたりもします。」

夫と会話がなくなった理由

会話が減ってしまった背景には、価値観のすれ違いや生活リズムの違いなどが見え隠れします。
育児や家庭内の役割分担、夫婦間の理解不足が根本的な原因となるケースもあります。

この章では、会話が途絶えた理由を詳しく探り、それぞれのエピソードに隠された課題を浮き彫りにしていきます。


夫は「相談が面倒」というスタンス(Aさん)

「相談が面倒臭いのだと思います。悩んでも結局決めるのは、自分だと割り切っているのだと思います。あとは、仕事で疲れているからでしょうか?前から無口な人でしたが、どんどん喋らなくなりました。具体的に何かあったとかは、思い当たることはないのですが、とにかく面倒くさいのだと思っています。浮気とかは、してる様子もないので。」


子どもの問題に対する考え方の違い(Bさん)

「夫と会話することがなくなっていったのは、子供のことが原因です。子供が小学生のときに学校でいじめにあい、不登校になったことがありました。そのときにどうしたらいいのか私も分からず、夫に相談したのですが夫は楽観主義者というか、放っておいていいじゃないかという感じで、解決方法を一緒に探すことができませんでした。それ以来会話が減っていきました。」


無理に話さなくてもいい関係に慣れた(Cさん)

「具体的なきっかけはないのですが、理由は単に生活に慣れたからだと思います。お互いテレワークで一緒に家にいる日が多いので、特に新しい話題があるわけでもなく、そんなに常に喋りたいことがあるわけでもありません。最初は緊張もあり、頑張って話題を探していたようなところはありますが、最近は別に無理に話さなくてもいいかなという感じです。」


無神経な言動で気持ちが冷めた(Dさん)

「1人目の出産前後に無神経と思われる言動があり、そこで一気に気持ちが冷めました。それから今までは気にしていなかった些細なことも全てに対して嫌悪感を抱くようになり、それは日々積もっていきました。そうなると思いやりの心もなくなり、何もしないのに口(ダメ出し)だけ出してくることにもムカつき、とりあえずの謝罪だけしてその場をさっさと終わらせるようになりました。
たまに普通の会話をしていても、気付くとイラっとすることを言われたりすることが多々あるので、必要最低限以外は私の方から話しかけることはほとんどなくなりました。」


育児と介護に追われ余裕がなかった(Eさん)

「私の方は、海外から帰国してから四年半、子育てと同時進行で、実家の父の老人介護の手伝いを行っていたので、気分的に余裕がなかったことが理由に挙げられると思う。また、息子達の中学受験も抱えていたので、そちらも成功させなければならない都合上、やることが多かったのも理由として挙げられる。また、夫は丁度働き盛りで多忙を極めており、それも理由にあたると考えられる。」


お互いに忙しくて自分の時間も大事(Fさん)

「半年前一歳の子を保育園に預けない状態で私が仕事を始めた事が発端です。お互いに忙しくて自分の時間も大事必要で話す事は減りましたが、嫌いになってピリピリしているような雰囲気では無いので特に焦ってる事もなく慌しいけど充実している時間を過ごしていました。だから特に今急いでコミュニケーションをとろうともしてなかったのだと思います。」


夫のスマホ依存のため(Gさん)

「会話がないのは、夫が家の中にいる間ずっとイヤホンを付けてすごしているから。会話がなくなったのは夫がTikTokにハマったことが大きいです。スマホの音量について指摘するとイヤホンを購入し常時イヤホンを付けるようになりました。子ども達も話しかけても返事をしてくれないので会話をしようとしなくなりました。子ども達もパパはずっとスマホばっかりと言っていますがその通りだと思います。」


元々性格的な事もあるのかも(Hさん)

「お互いに、と相手は言いますが、解決策をと考えても前向きな話し合いができない事。元々性格的な事もあるのかもしれませんね、発達障害というか、アスペルガー気味だったというか。結婚してしか分からない本人の持つ性格だったのだと今では割り切っていますが、日々の苦労は絶えません。ただし、その逆境が私の中で励みになるというか、人のふり見て…になっています。」


子供への向き合い方に真剣さが足りない(Iさん)

「一人目の育児で、私は必死にやってる中夫は普段見ていないくせに、たまに口だけ出してくるところに、とても腹が立ちます。子供への向き合い方が真剣さが足りない気がして、私はとてもイライラするようになってしまいました。そういった面から夫と話すのが嫌になってきて、さらに私が仕事をするしないの話し合いもしんどいためです。」


子どもが産まれて夫婦の時間がなくなった(Jさん)

「子どもが産まれて夫婦の時間がなくなったことがきっかけです。実際、夫は仕事が忙しく夜も遅いので、私は育児は起きてから寝かしつけまでワンオペで、子どもたちと一緒に寝たり、起きていても寝室でずっと横になっていることが多いです。そんな日々の中で、1日のうちで夫と会話をする機会があまりなくなってしまいました。」

今の思いとこれからの夫婦関係への考え方は?

夫婦の会話が減った現状に向き合いながら、これからの関係をどう築いていくのか。
改善を目指して努力する人もいれば、現状を維持しつつ自分の時間を大切にする人もいます。

この章では、それぞれが描く未来の形に目を向け、夫婦としての新しいステージをどう迎えるべきか考えます。


会話のない今を受け入れつつ、将来を思い描く(Aさん)

「私には、子どもがいるので淋しいとかそんな気持ちはありません。お金もちゃんと入れてくれているので不安もありません。外出時に仲良くしてるご夫婦をみても羨ましいとかは、あまりおもいませんが、子どもは少し夫に気を使っている感じがするので、少しもうしわけないです。
このままでもいいとは、おもうのですが、子どもが家を出て行ったあとが少し心配です。年老いてきて2人になったら会話が増えるのでしょうか。」


子ども中心の日々を優先し、現状を維持する選択(Bさん)

「正直、子供のことで真剣になってくれなかったことがかなり夫婦関係にひびを入れる原因になっており、私が許せない気持ちが強く、会話がないことでどうのこうの思う気持ちもなくなった感じです。
今はこのまま現状維持でかまわないかな、と思います。子供もまだ手がかかるし、そっちに力を注ぎたいからです。」


今のままでも問題なし、必要な時だけ話せれば十分(Cさん)

「特に問題に感じていません。それが気まずいというより、単に慣れの問題だと思いますし、喋る時間もあるのでメリハリがあっていいのではないのでしょうか。
必要な場合はきちんとコミュニケーションをとるようにしようとは思っています。無理に喋る必要はないかなとも感じます。」


子どもたちのために前を向く日々(Dさん)

「夫がいない時間はのびのびとしていられますが、いるだけでイライラしてしまうので自分の精神的にも、子供にも悪影響がないかと不安になることはあります。
周りの人に夫の生態を話すとモラハラだ、あり得ないと言われるので、そんな人と一緒にいてこの先何があるんだろう?と目の前が真っ暗になります。子供も早く独り立ちさせると勝手に言っているので、子供が巣立った後2人きりで過ごすなんて考えられず(考えたくもなく)、それなら早く別れた方が人生を無駄にせず済むのかとは思いますが、離婚するにしても十分な蓄えもないので今すぐにはできず、悩んでいます。」


今は必要な会話だけを大切にし、未来の夫婦の時間を思う(Eさん)

「特に問題があるとは思っていない。なぜならば、子どもの将来のことなど必要なことに関してはきちんと話しているからだ。
これから子ども達が成人して独立していく予定なので、そうなったらまた夫婦共通の話題である旅行の話などをしたいと思う。」


時間が解決してくれる(Fさん)

「いつまでも続く忙しくて会話ができない状態では無いので時間が解決してくれると思っています。会話が減った中でも仕事熱心で私を気遣ってくれているのは分かるので感謝しています。
下の子の保育園が決まって仕事がひと段落した頃、また映画を一緒に見にいってカフェで映画の話でもできたらと思います。」


冷めた気持ちと離婚を考える日々(Gさん)

「最初は寂しさがあり、なぜそのような態度をとるか話し合ったり、喧嘩になりました。改善されず私の気持ちは完全に冷めており会話しようと努力するのをやめました。
離婚したいと夫には言っているのですが、離婚しないまま半年ほど過ぎています。一緒にいる必要性やメリットが感じられず子ども達にも悪影響なので離婚または離れたいです。」


子どもたちと共に成長していく未来を見据えて(Hさん)

「最初のうちは寂しい、情けないという感覚ですが、子供達に負担をかけないこと、それだけを目標に頑張っています。
深く考えず、試練というか自身の成長の糧と思って前向きに、3人の子供達と楽しく成長していきたいと思います。」


距離を取りながら現状を維持する選択(Iさん)

「特に話したいこともないので、話さなくてもいいかなという気持ちです。お互い必要な時だけいればいいので、あまり改善しなくてもいいかなと思っています。
お互いがイライラしないように、土日もあまり近くにはいない方がいいと思います。夫と子供の時間、私と子供の時間という風に分ければイライラせず、それなりにうまくいくと思います。」


夫婦の未来を見据えて会話を取り戻したい(Jさん)

「会話する機会が減ってはいるし、会話できるチャンスがあってもお互い疲れていて話さないこととも多いです。どうしても子ども優先になってしまうので仕方がないかなと思います。一方、私は夫が大好きなので、以前のように仲良く会話したいという気持ちが強いです。
子どもたちが大きくなったらまた夫と2人になるし、そんな時間が気まずい時間にならないためにも、今からちゃんと会話不足をお互いが認識して、会話する時間をとるようにしたいです。」

まとめ:夫婦の会話がなくなる理由と向き合い方は人それぞれ

夫婦の会話が減る理由は、育児や生活リズムの違い、価値観のズレなど、多様な要因が絡み合っています。
10人のリアルなエピソードからは、それぞれが現状に向き合いながら、改善や現状維持、あるいは新たな道を模索している姿が見えました。

大切なのは、会話が減った原因を理解し、お互いが歩み寄る努力を続けることです。
すべての夫婦に共通する解決策はありませんが、自分たちなりのコミュニケーションの形を見つけることが、未来への第一歩になるでしょう。

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